子猫を守る為に生きる親猫

2016年3月に米国オハイオ州にある非営利団体SCOOP Inc.にひどく虐待にあった猫スウィーティちゃんが持ちこまれました。

運び込まれたとき、スウィーティちゃんの口は複雑骨折しておりアゴははずれていて、35針も縫う大手術を行いました。
しかし彼女は頑張ってリハビリも続け、つらい中なぜかゴハンも一度も残さず一生懸命食べていました。

一か月後、驚く事に彼女は赤ちゃん猫を突然生んだのでした。
獣医さん含め団体スタッフは誰も妊娠自体に気づかずこれは喜ばしい驚きでした。

スウィーティちゃんが自分も怪我を横において赤ちゃんを全力で守ろうとしている間、SCOOPのメンバーも24時間体制で赤ちゃんの面倒も見続けました。
一生懸命ゴハンを食べていたのはこれが理由だったのでしょう。

赤ちゃんはジャークス（スウィーティちゃんを助けた獣医さんの苗字なのです）と名付けられました。
スタッフが2時間ごとにジャークスに餌を上げている間はスウィーティちゃんもきちんとそれを見守って、餌を食べ終わるとまた自分で面倒をみるのでした。

餌を口に運んであげて食べ方を教えたりもしていました。

スウィーティちゃんは自分の辛さはモノともせずひたすらジャークスの面倒を見続けました。

その甲斐あって5か月経った今ではスウィーティちゃんも２キロほどしかなかった体重も４キロくらいになり、ジャークスもすっかり元気に母親を守る姿勢を見せるまでに成長しました。

今では2匹ともすっかり元気で、お互いを気付かいながら仲良く暮らしているようです。
良かったですね。